UC活動レポート

【コラム】カジノのマーケティング戦略「コンプ」

  • LINEで送る

カジノのマーケティング「コンプ」

ジノでよく耳にする「コンプ」というサービスをご存知でしょうか?

日本でも買い物や食事をすると「ポイント」が付与されて、貯まったポイントは買い物や特典に使えるサービスがありますね。実は、カジノにも同じようなサービスがあるのです。

コンプとは「Complimentary(コンプリメンタリー)」の略で、カジノのゲームに費やした金額や時間に応じて、カジノ以外での割引サービスや特典が受けられる還元システムのことです。カジノの多くは、一度訪れたゲストをリピーターとして確保するためにメンバーシップやプレイヤーズクラブなどの会員獲得制度を採用しています。

ラスベガスでは「プレイヤーズカード」と呼ばれ、ゲストがゲームに費やした金額や時間の累計をポイント化して、そのポイントに応じてレストランの飲食代やホテルの宿泊費などの割引サービスを提供しています。最近では 1枚のカードでグループホテルのどこでもコンプが受けらるようになっています。

たいていのカジノでは、プレイヤーズカードを作った時に$10~20分のスロットポイントがついているので、無料でスロットを遊べて増えれば換金もできるので超お得ですね。

他にも、ラスベガスのあるカジノでは、カード取得後に4時間ほどプレイすれば$40分のディナーが無料になったり、初回に$500以上Buy-inすれば1名分のディナーが無料になるというコンプサービスもあるようです。
(カジノ内にあるプレイヤーズクラブで初回コンプサービスを確認できます。)

マカオや韓国では「メンバーズクラブ」と呼ばれ、ラスベガスとはサービスのシステムがちょっと違うようです。こちらも初回にちょっとしたゲームポイントがもらえるのでお得です。

カジノのメンバーシップカードは、テーブルゲームで遊ぶ際にディーラーに提示したり、スロットマシンにカードを差し込むだけでコンプポイントが貯まります。ゲストが現在のポイントでどんなコンプが受けられるかは「メンバーズクラブ」窓口で知ることができます。

コンプポイントを獲得するためにカジノでプレイしても、たいていはゲームに負けて結局ディナーが高くついたいう落ちはよくある話です。

カジノで遊ぶなら、コンプポイントをつけて賢く遊びたいですね。

<コンプサービスの種類>

◆ ラインコンプ
レストランでの行列をパスして別の入口から入店できるサービス

◆ ドリンクコンプ
レストランやバーでのドリンクが割引または無料となるサービス

◆ フードコンプ
レストランでの飲食代金が割引または無料となるサービス

◆ ルームコンプ
ホテルでの宿泊料金が割引または無料となるサービス

◆ その他のコンプ
ショーやゴルフの手配、「ハイローラー」にはエアチケットやリムジン送迎など

◆ カジノバウチャー
ゲームのBETに使えるバウチャー

*宿泊「Room」、食事「Food」、ドリンク「Beverage」のコンプを総じて「RFBコンプ」といいます。

<メンバーシップの目的は顧客の情報取得>

ゲストがカジノで遊んだ記録はデータ化され、顧客管理システムとして利用されます。カードには個人情報やゲーム履歴、ドリンクやタバコの嗜好まで全ての情報を把握されてしまいます。これは現在の一般的なマーケティング手法「CRM(顧客関係管理)」と同様のシステムで、企業としては顧客満足や新商品開発を目的としています。

しかしながら、カジノは特殊なギャンブルサービスを提供する場であるため、個人情報を管理されたくなくてあえて作らない人もいるようです。

【UC RESORT AGENCY】

  • LINEで送る