アメリカのIR大手シーザーズ・エンターテインメントは、日本でのIR参入を断念した。 同社は、2017年に日本オフィスを設置、横浜や北海道を重点にIR誘致活動を行ってきたが、本国での事業開発に注力するため日本へのIR活動を中止した。
シーザーズ社は、ポーカーの世界大会などを主催する大手カジノ企業で、6月には北海道のアイスホッケーチームのスポンサーに名乗りを挙げていた。また、横浜では「100年パートナーシップ」としてスマートIR計画を提案していた。
サンズ社が大阪を撤退するなどIR企業の分散化が始まっているが、誘致を目指す自治体としては無投票当選だけは避けたい。
米IR大手シーザーズ、日本撤退表明
カジノを含む統合型リゾート(IR)運営大手の米シーザーズ・エンターテインメントは29日、日本でのIR運営のライセンス取得に向けた活動を中止し、日本市場から撤退すると発表した。同社は東京や横浜、大阪、北海道・苫小牧でのIRの開発を目指し、2018年に整備構想案を公表していた。最大市場の米国など既存事業に経営資源を集中させる。
(日本経済新聞|2019年8月29日)