IR整備の基本方針が先送りされる見通しとなった。1月中に決定および公表される予定だったが、IR汚職事件を受けての先送りとなる。既に公募を始めている大阪への影響は避けられない。さらに野党の攻勢と世論の反発などIR整備に逆風が吹き始めており、IR整備全体の遅れも懸念される。
一部の人間の汚職で、真面目にやってきたIR関係者やIR自体が不誠実なものになってしまう。それでも強引に推し進めようとする政府の姿勢は更なる反発を増幅する。外圧に迎合するのではなく、誰のためのIR導入なのかもう一度原点に立ち戻って考える時期にきている。
カジノ基本方針、政府が決定先送りを検討 IR汚職影響
政府はカジノを含む統合型リゾート(IR)の整備地域を選ぶ基準を示す基本方針について、当初予定していた今月中の決定を先送りする方向で検討に入った。IR事業をめぐる汚職事件で現職国会議員の逮捕に発展し、野党のほかカジノに反対する市民から厳しい批判を浴びていることから、事件の推移や国会での議論を見極める方針だ。
続きを読む⋙(朝日新聞|2020年1月20日)