カンボジア随一の高級リゾート・シアヌークビルがカジノシティーへと変貌しつつある。現在30軒以上のカジノがあり、さらに70軒以上が建設計画中。外国人観光客の急増に伴い治安悪化も社会問題となっている。
一方でカンボジア政府は近年、自然と遺跡の「グリーンツーリズム」に力を入れている。
カンボジア、中国人観光客7割増 1~9月140万人、依存度高まる
外国人観光客の増加の一方で、カンボジア人の外国旅行熱も高まっている。観光省によると、今年1~9月に外国旅行へ出かけたカンボジア人は約146万人で、前年同期の約132万人と比べ10.6%増加した。
これを報じた現地紙によると、ある旅行社ではカンボジア国内からの外国旅行が前年比で約30%増加したという。行き先は、マレーシアやシンガポールなど近隣アジア諸国が多いが、ヨーロッパ、オーストラリア、米国、ドバイなど遠隔地に足を運ぶ旅行客も増えている。
また、国内旅行を楽しむ人も増えている。観光省によれば、11月21日から週末を含め5連休となった今年の「水祭り連休」では、カンボジア国内で約92万5000人が地方旅行に出かけた。前年の84万2000人と比べ15%以上の伸びで、国内旅行がカンボジアの人々にとって、より身近になったことを示している。
(SankeiBiz)sankeibiz.jp/news/181203