19日、ベトナム南西のリゾートアイランド・フーコック島に大型IR「リゾート&カジノ・コロナ・フーコック」が開業した。ベトナムでは初めて自国民も入場が許されるカジノとなるが、約4,700円の入場料や家族の同意などの入場制限が設けられる。カジノフロアは、広さ:18,800㎡、テーブル:100台、スロット:1,000台、24時間営業(年中無休)となる。
その他、ホテル、レストラン、ショッピング、サファリアミューズメントパーク、コンベンション、劇場などが併設される。この大型プロジェクトは、地元企業のビングループによって開発運営される。フーコック島は、カンボジア・シアヌークビルのすぐ隣にある。
国内初、ベトナム人も入場可のカジノがフーコック島で開業
メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島で19日、カジノ付き観光娯楽施設建設案件の一部となるカジノ「リゾート&カジノ・コロナ・フーコック(Resort & Casino Corona Phu Quoc)」が開業した。
これは、国内で初めてベトナム人の入場が認められるカジノとなる。ベトナム人の入場条件は、◇満21歳以上であること、◇民事行為能力を有すること、◇毎月の収入が1000万VND(約4万6700円)以上であることを証明できること、◇本人の家族(実父母・養父母、配偶者、実子)が反対していないことなど。
カジノは24時間営業で、オランダ系アップフィニティ・ゲーミング・マネージメント(Upffinity Gaming Management)が運営する。ベトナム人の入場料は、◇24時間:100万VND(約4700円)、◇1か月間(720時間):2500万VND(約11万7000円)。カジノにより、今後5年間で19兆9500億VND(約930億円)の税金をもたらすと予想されている。
このカジノ付き観光娯楽施設建設案件の投資主は、地場系コングロマリット(複合企業)のビングループ[VIC](Vingroup)が50%を出資しているフーコック観光投資開発で、投資総額は50兆VND(約2340億円)に上る。同案件では、カジノを併設する娯楽施設やホテルのほか、国際会議場などからなる総合観光娯楽施設を建設する。
首相の決定では、このカジノと地場系サングループ(Sungroup)が東北部地方クアンニン省で建設中のカジノの計2か所に対して、ベトナム人のカジノ入場を試験的に3年間認めている。