マカオ大手のメルコ社は、大阪のIRに日本技術を結集させた太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを導入する構想を明かした。また、「未来都市」をコンセプトに水資源の再利用やプラスチックごみの減量など環境対策にも力を入れるとアピールした。
大阪IRで太陽光発電 香港・メルコリゾーツ副社長明かす
【マカオ=黒川信雄】カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の中国・香港大手、メルコリゾーツ&エンターテインメントのフレデリック・ウィンクラー上級副社長は25日までにマカオで産経新聞社のインタビューに応じ、大阪で同社が建設を目指すIRで太陽光や風力発電などを積極的に取り入れる方針を表明し、「設備の供給をめぐり、日本企業と協議を進めている」と明かした。
ウィンクラー氏によれば、メルコは「IR施設の壁面に、映像も表示できるガラス状の太陽光発電パネルを設置する」計画という。風力発電設備も建物に組み込む形で設置するとしている。同氏は大阪のIRを「日本の技術を世界にアピールする場にすべきだ」と強調し、中小企業とも協業すると述べた。
今月15日に訪日したメルコのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、大阪のIRのコンセプトを「未来都市」とし、環境対策に力を入れる姿勢を示していた。
(SankeiBiz)sankeibiz.jp/business/news/190125