世界最大手IR企業のラスベガスサンズ社が、大阪IRへの参入を本命に絞り込む意向であることが産経新聞の独占取材で分かった。
ラスベガス、マカオ、シンガポールで成功を収めているサンズ社は、日本IR進出に向けて海外での大量の日本人雇用など準備を進めてきた。大阪ではライバルのMGMリゾーツ社が一歩リードしているように見られているが、IR整備法の基本方針の公表が来年に延びたためまだまだ戦況は分からない。
大阪府市は、基本方針を待たず来春にも大阪でのIR開発事業者を決定する方針だ。一方、IR区域認定のスケジュールの延期は、東京や横浜にもチャンスの芽を残したと考えられる。
国内では、正式にIR誘致を表明している大都市は大阪しかないため、これまでにMGMリゾーツ社やゲンティン社などが大阪本命を宣言している。
米IR大手サンズ、東京・横浜は「チャンスなし」大阪に一本化
カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の日本参入を目指す米最大手、ラスベガス・サンズ専務で国際開発部門トップのジョージ・タナシェビッチ氏は18日までに産経新聞のインタビューに応じ、横浜市、東京都は住民理解や行政の対応の点で難しいとして、日本での参入は大阪に絞る考えを示した。
横浜市、東京都はIR誘致の可否は決定していないものの、経済効果を調査するなど誘致を視野に入れている。IR事業者も、大阪と並ぶ有力な候補地と位置付けている。
(産経新聞)2019年6月18日