北海道は、道内でのIR誘致計画を進めている苫小牧市、留寿都村、釧路市の3都市について年間の経済効果を試算した。IR構想としてカジノやホテル、会議場などが設置される場合、アクセス条件の優れた苫小牧市では来場者数は約627万~869万人で売上高は約1560億円にのぼるとし、留寿都村では来場者数が約474万人で売上高は約840億円、、釧路市では来場者数が約336万人で売上高は約504億円であった。
北海道は今後、ギャンブル依存症や治安など悪影響を考慮しながら、IRの正式誘致に名乗りを上げるかどうかを検討する。
(北海道)IR売上、最大は苫小牧1500億円 道試算
北海道は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)に関する調査報告書をまとめた。誘致に名乗りを上げている苫小牧市、釧路市、留寿都村の3自治体のうち、苫小牧市の施設が最も集客が見込め、売上高は年間で最大約1500億円にのぼると試算した。
道の玄関口である新千歳空港から最も近い苫小牧市の施設は、最大868万人の訪問客が期待できるとみる。これに対し、釧路市は訪問客が最大335万人、売上高が最大503億円、留寿都村は訪問客が最大473万人で、売上高が最大840億円とはじいた。
道はIRを訪日客誘致の起爆剤にしたい考え。カジノの運営事業者に課す納付金を活用し、交通網の充実にもつながるとしている。今国会に提出されたIR実施法案では、カジノの設置数は全国で最大3カ所とされ、道は今後、候補地を1カ所に絞り込む方針。ただ、ギャンブル依存症への懸念も根強い。(長崎潤一郎)
(朝日新聞)https://www.asahi.com/articles/ASL584R2SL58IIPE00K.html