大阪の最有力IR候補地である夢洲のある大阪市此花区の地元住民らがカジノに反対する集会を行った。今後もこういった活動は全国的に活発化すると考えられる。
政府は、IR実施法成立後の基本方針の策定後にパブリックコメントの機会を設けて地域住民に説明を行っていく。
「カジノはあかん」立地予定の住民らが反対集会
カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案に反対する集会(実行委主催)が5日、大阪市内で開かれた。政府・与党が今国会での法案成立を目指す中、IR立地が計画されている大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)がある此花区の公園で、区民ら約80人が「カジノはあかん」などと声をあげた。
集会では市民団体「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」代表の桜田照雄・阪南大教授や、多重債務者の支援に取り組む「大阪クレサラ・貧困被害をなくす会」(大阪いちょうの会)幹事の山口美和子さんらが法案の問題点などを指摘。今月3日の参院内閣委員会に参考人として出席した山口さんは「父がギャンブル依存症だった。家族も苦しむし、カジノ誘致は認められない」と訴えた。
集会後、集まった人たちは「カジノあかん」などと書かれたプラカードを手に、此花区内を約1キロ行進した。【芝村侑美】
(毎日新聞)https://mainichi.jp/articles/20180706/k00/00m/040/134000c