米IR大手のシーザーズ・エンターテイメント社は、アメフトで知られるNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)とパートナーシップ契約を結んだ。これによって、シーザーズ社はスーパーボウルやNFLイベントでの独占的なPR権を取得した。昨年5月にアメリカ連邦最高裁判所がスポーツ賭博の解禁を認めると判断したためだ。アメリカでは、1,992年以降ネバダ州などの4州を除く全州でプロ・アマを対象としたスポーツ賭博を禁止としてきたが、16兆円を超える闇市場があったため合法へと動いた。
米IR大手のMGMリゾーツ社は、MLB(メジャーリーグベースボール)、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)と契約を結んでいる。
シーザーズ、NFLとパートナーシップへ
1月3日に、シーザーズ・エンターテインメントとナショナル・フットボール・リーグ(NFL)が多面的なパートナーシップの締結を発表した。これは、最近のMGMリゾーツとメジャーリーグベースボール(MLB)のパートナーシップと同様に、2018年5月にスポーツベットが米国最高裁判所の裁決によって合法化されたことに対するゲーミング業界の反応と言えるでしょう。
シーザーズとNFLの連携は2019年NFLプレーオフでスタートし、「米国と英国でシーザーズのカジノを促進する又はスーパーボールやNFLドラフトといった重要なNFLイベントでPRを行う独占的権利」がシーザーズに与えられる。
シーザーズの社長兼最高経営責任者であるマーク・フリッソーラ氏(Mark Frissora)は、「我々シーザーズ・エンターテインメントは、北アメリカのもっとも有力なスポーツリーグであるNFLと初めてのカジノ・パートナーになれて、とても感激している。リーグのおおよそ1億8000万人のファンと我々の5500万人のトータルリワード・ロイヤリティプログラム会員を合わせることで何百万の人々が一年中刺激的かつ独自なサービスに触れることができる」とコメントを残した。
カジノオペレーターとスポーツリーグ連携の嵐を起こしたのは最高裁判所のスポーツベットに対する裁決だったとはいえ、このパートナーシップにはスポーツベットとの特別連携はない模様だ。
シーザーズとNFLパートナーシップの詳細な財務条件は公開されていない。
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