関西外国語大学は、ツーリズムの専門知識を教育する新プログラムを9月に開講した。このプログラムには米IR大手のMGMリゾーツ社が協力している。現在31名がマーケティングやオペレーションを学び、海外IRでのインターンシップも実施予定である。
「大規模投資を計画」米IR大手、関西外大で講演
関西外国語大学(大阪府枚方市)は27日、観光業界の専門知識を学ぶ新プログラム開始を記念した講演会を同学で開催した。講演会には同プログラムに協力する、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の大手運営事業者、米MGMリゾーツ・インターナショナルの飲食部門責任者、アリ・カストラティ氏も出席。優れた経営者の育成に重点を置いた新プログラムの意義を強調した。
プログラムは9月に開講し、現在31人が受講。観光業界を目指す学生を対象にマーケティングや会計、組織運営などの知識を英語で学ぶほか、国内ホテルや海外でのインターンシップを行う。
プログラムでは今後、MGMのIRでのインターンも実施する方向で調整を進めている。カストラティ氏は「われわれはこの地域(関西)で大規模投資を計画しており、大量の管理者を雇う必要が出る」と述べ、人材育成の必要性を強調した。
IR業界では香港のギャラクシー・エンターテインメント・グループも東洋大学(東京都文京区)の学生を対象に、中国・マカオのIR施設で研修を実施している。
2020年代半ばとされる日本でのIR開業に向け、海外の事業者が日本国内で人材育成を進める動きが広がりつつある。