IR誘致を推し進めてきた静岡県牧之原市は、今後の誘致申請等への活動を中止することを決定した。県側との意見が折り合わず、第1期目の認定審査に間に合わないと判断。
牧之原市は今年2月にIR誘致を正式表明したばかりだった。
牧之原市、IR誘致を断念 「県が推進せず」
静岡県牧之原市の杉本基久雄市長は16日、市議会全員協議会で、同市が進めてきたカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致計画を断念すると発表した。国の第1期認定(国内3カ所)に間に合わせるため、申請権者の県に対し、市と連携した調査研究や基本構想の策定を求めてきたが、県に推進姿勢が見られなかったという。第2期以降も「まず県が誘致推進を決めなければ、市は動かない」とし、計画は事実上の白紙撤回となった。
(朝日新聞|2019年8月16日)