IR誘致を目指す静岡県牧之原市は、開発候補地を大寄地区に絞った。同地区は、地元住民からも企業誘致などの要望がある約140haの遊休地。また市は、IR誘致に際して、市民への説明責任と地元周辺住民の理解が前提条件になるとしている。行政だけでなく青年会議所や商工会の経済界もIR誘致に前向きであるは強みである。
IR候補地・大寄が同意 牧之原市
統合型リゾート(IR)誘致に名乗りを上げることを表明した牧之原市は8日、候補地は大寄地区で、すでに地区の同意を得たことを明らかにした。
市議会全員協議会で報告した。同地区は、東名高速道・相良牧之原インターチェンジ(IC)から駿河湾に向かって延びる国道473号バイパス沿いにある。
市によると、1991年頃から、バイパス西萩間IC―大寄ICの西側でゴルフ場の建設計画が進んだが、頓挫。予定地だった163ヘクタールのうち約140ヘクタールについては現在、同地区が所有している。地区では2007年に企業誘致推進委員会を設置し、市に開発を要請していた。
市では今月中にも、周辺の相良地区、榛原地区などで説明会を開催する予定。その後、国に認定申請を行うことができる県に対して、正式に誘致を表明する。
市内とその周辺には静岡空港や御前崎港などの交通インフラが整っており、市はIR誘致を地域の活性化につなげたい考えだ。青年会議所や商工会などの有志メンバーも、IR誘致を目指して活動している。
(読売新聞)yomiuri.co.jp/local