北海道は、道内でのIR誘致に関して苫小牧が最有力候補であると判断した。苫小牧市は新千歳空港から約15分という好アクセス条件にあり、IR売上高予測も年間約1500億円と試算している。
来春、北海道は知事選を迎えるが、現職でIR推進派の高橋知事は出馬しない。
北海道 IR誘致/優先候補地に苫小牧市
北海道は26日、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)に関する基本的な考え方を有識者懇談会の意見などを踏まえ、誘致する場合は「苫小牧市を優先候補地とすることが妥当」との見解を示した。道議会の食と観光対策特別委員会で説明した。
基本的な考え方としては、候補地について▽日本型IRに求められる要件を満たす▽IR事業者の高い関心度▽北海道にふさわしい実現可能性が高い区域--としている。
IRについては、釧路市と留寿都村も誘致を表明しており、3市町とも北海道にふさわしい機能・施設との点では実現の可能性があるとみられているが、苫小牧市は新千歳空港から陸路で10-15分とアクセス面で他の道内候補地より優位で、IR事業者の関心度が最も高く、北海道への事業提案も8社からあったことが評価された。
さらに、需要予測でも苫小牧市のIR売上高は年間1562億円、税収効果は234億円が見込まれている。
北海道では、この考え方をベースに検討を進め、地域説明会などで道民から意見を聞くこととしている。(建設通信新聞)kensetsunews.com/archives/263107