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MGMチャイナ、マカオに総合エンターテイメントの大型IRを開業

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ラスベガスで人気のカジノホテルを多く手掛けるMGMリゾーツ社がマカオのコタイ地区に「MGMコタイ」をオープン。ノンゲーミング部門での集客に重点を置いたマーケティング戦略に挑戦する。昨夏の台風の影響で開業が大幅に延期されていたが、中国旧正月に何とか間に合った形だ。

MGM、マカオのコタイに総合カジノ施設

■MGMチャイナ・ホールディングス(カジノ運営) マカオ当局から設置許可台数が少なかった埋め立て地コタイ地区の新カジノに既存拠点からカジノ・テーブル数十台を移転した。新拠点を設け、他のカジノ業者を追う。

カジノを軸とする総合レジャー施設、MGMコタイは総事業費34億ドル(約3670億円)を投じて建設され、13日に開業した。しかし、マカオの規制当局から設置の許可を得たカジノの新規テーブル台数はマカオの埋め立て地に新規進出したサンズ・チャイナやウィン・マカオへの割り当ての150台を下回る125台にとどまっていた。

MGMコタイはMGMマカオから77台のテーブルの移転を受け、13日、合計177台のテーブルで開業した。許可された残りの25台は2019年1月に追加される。

コタイの新規開業でMGMのテーブル台数は29%増えて合計552台となる。アナリストは、割当数が予想を下回り、今後の利益に影響が出るのではないかと懸念している。

MGMチャイナ・ホールディングスのグラント・ボウイ最高経営責任者(CEO)は、テーブルの移転によって影響が出るとの見方を否定、資源の再配分とグループの利益の最大化をめざし対応したと述べた。

MGMチャイナはカジノ事業の大立者、スタンレー・ホー氏の娘であるパンジー・ホー氏とニューヨーク上場のカジノ運営企業、MGMリゾーツ・インターナショナルの合弁会社。

マカオ当局は2022年まで新規テーブルの設置台数を毎年3%以下に抑える措置を取っている。ポルトガルの植民地だったマカオのカジノ事業は習近平国家主席の汚職追放運動の影響で深刻な打撃を受けたものの、このところ急速に回復している。

MGMコタイは,カジノ施設のほかに、一般客室とスイートを合わせ1390室を超えるホテル、高級スパ、2000人を収容するアジア初のダイナミックシアターを備える。(マカオ=孫娜)

(日本経済新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26949950V10C18A2FFE000/

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