27日に行われたWT協議で、自民党と公明党はカジノの入場規制に関する回数制限で合意した。日本人のカジノ入場回数は「週3回まで」かつ「月10回まで」の制限となる方向だ。1回の入場でカジノに滞在できる時間は「24時間」となりその間の出入りは自由。
つまり、週に最大72時間、月に240時間のカジノでプレイが許される。決して厳しい規制ではないようだ。明日の予算委終了を前に、IR認定区域数とカジノ入場料の設定でまだ両党の溝は残ったままだ。
「週3、月10回」で合意 入場制限、自民が譲歩
自民、公明両党は27日、カジノを含む統合型リゾート(IR)に関するワーキングチーム(WT)の会合を開いた。カジノへの入場回数規制について、自民が譲歩し、政府原案通り「週3回かつ月10回」を上限とすることで合意した。入場料でも8000円程度を求める公明に対し、自民が「5000円以下」とする妥協案を提示した。
入場規制については、公明党が政府原案を容認したのに対し、自民党が週単位の規制を外すよう要求。しかし、自民は27日の会合で「厳格なギャンブル依存症予防策を講じる観点から政府原案を了とする」と表明した。
入場料では政府原案の「2000円」に対し、公明はシンガポール並みの約8000円まで引き上げるよう主張。自民は引き上げを容認しつつ「(利用者に)過度の負担とならない水準」と抑制を求めてきた。自民は、シンガポールとの1人当たりの国内総生産(GDP)の差などを踏まえ「最大でも5000円」とする案を示した。認定区域数の上限は「4、5カ所」を主張する自民と「2、3カ所」を求める公明で依然、接点が見いだせていない。【松倉佑輔、木下訓明】
(毎日新聞)https://mainichi.jp/articles/20180328/k00/00m/010/063000c