国内でのIR整備を目指すIR実施法案は、今月27日にも閣議決定され国会に提出される見通しとなった。国会提出後は、衆参内閣委員会での審議を経て両本会議での採決へと進む。しかし、ギャンブル依存症対策基本法との兼ね合いもあり、今国会での成立は時間的に厳しいと見られている。
早期成立が叶えば、当初3ヶ所と言われるIR認定区域の選定は二段階方式となる可能性もあり、また細かな規制についてはカジノ管理委員会で最終調整されるとみられる。
政府、カジノ法案を27日提出へ 会期内成立は微妙、日程調整難航
政府は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)実施法案を大型連休前の27日に閣議決定し、今国会へ提出する方針を固めた。政府、与党関係者が5日、明らかにした。6月20日までの会期内成立を目指すが、審議の日程調整は難航しそうで、成立は微妙な情勢だ。
関係者によると、IR法案を審議する衆院内閣委員会は、3月末に提出された環太平洋連携協定(TPP)関連法案を先に処理する見通し。その後に取り扱う法案を巡り、公明党はIR法案よりもギャンブル依存症対策基本法案を優先するよう求めている。参院審議も同じ流れが見込まれる。
(西日本新聞)https://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/406378/