IRの世界最大手ラスベガスサンズ社が、日本のIR進出から撤退を発表した。報道によると、日本を断念する代わりにマカオやシンガポールのIR施設の事業拡大など現時点のビジネスチャンスに力を集中させる考え。
世界のトップを走る彼らにとって、日本の法制度の枠でビジネスチャンスを見いだせなかった。法制化から5年でIRを開業したシンガポールに対して、日本は3年半が経った今も基本方針すら固まらない。日本政府の鈍足にしびれを切らしたIR事業者は、今後も日本から撤退し日本はビジネスチャンスを失っていく。
IRの米ラスベガス・サンズ、日本進出を断念
カジノを含む統合型リゾート(IR)を運営する米ラスベガス・サンズが日本への進出を断念したことが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大が事業活動に影響しており、既存施設などに経営資源を集中する。同社は横浜市が誘致を進めるIRへの参入にも名乗りを挙げ、有力候補の一つとみられていた。
(日経新聞|2020年5月13日)